前撮りのカメラマンについて

前撮りは8割方「写真の質」で決まる!といっても過言ではないほど重要な要素ですよね。
それだけに腕のいいカメラマンがいる業者さんに頼みたいところ。

ただ初めてのことだらけで、数多くある前撮りプランの中から、自分のお気に入りのカメラマンを探すのは苦労すると思います。
しかしながら京都は全国から結婚式や前撮りを撮影しに来られる方が多く、個々のカメラマンの撮影回数も多府県よりずっと多いですので、撮影馴れしており、総じて京都のカメラマンの力量は高いです。
カメラマンの力量も均衡しておりますので、よほどマイナーな業者に頼まない限りはある程度の質の写真を撮ってもらえると思います。

もしどうしても写真の質にこだわりがあり、値段に糸目をつけないのであれば、「カメラマンの指名制」があるところに依頼すれば、自分の好みにあったカメラマンを選べますので、文句なしに自分のお気に入りの写真を撮ってもらえるので確実だと思います。
「カメラマンの指名制」がない業者さんでも、打ち合わせの際にダメ元で言ってみれば、撮影当日のスケジュールさえ問題なければ、カメラマンの指名ができるところも多々ありますので、言ってみて損はないと思います。

現状では「カメラマンが指名できる前撮りプラン」というのはほとんどありません。
なぜなら多くのカメラマンはブライダルカメラマンとして、提携先のホテルでの婚礼撮影など、他にも仕事を抱えており、「ブライダルカメラマンは自社の撮影よりも提携先のホテルやレストランでの婚礼撮影が優先される」という暗黙の了解が業界にあるのが原因です。
ですので、春や秋・5月、6月、10月など婚礼の多い時期は特に、指名制にてカメラマンを確保できないというのが業界の現状で、指名制のある業者は価格も割高になってしまうのです。

前撮りカメラマンはどこを見比べて選べばいいの?

結婚式の前撮り業者のわかりやすい選び方は「ブログに載ってる写真で選ぶ」です。

どの企業もホームページのトップページや写真ギャラリーページは宣伝用として「一番きれいな写真」が掲載していますのであてにはなりません。ですので、その「宣伝用の写真」だけで判断して、前撮りプランを選んでしまうのはあまりオススメできません。
その点、ブログには日々撮影している「現場の風景」や「実際の前撮りの雰囲気」が見えますので、業者のカメラマンの実際の力量がわかるのです。

もっとも実力が均衡している京都のカメラマン事情として、ロケーション前撮りでは、ほとんどのカメラマンがハイアマチュアモデルの「Canon EOS 5D Mark III」クラスのカメラをメイン機として使用しており、レンズもほぼ同質のものを使っております。
使っている機材がほぼ一緒なら、その差を分けるのは「写真のセンス」「コミュニケーション力」「ウェディングの知識」となるのです。

「写真のセンス」

写真のセンスは大きくわけて「ポジションニング」「アングル」「フレームワーク」の3つの要素で決まります。
「ポジショニング」は「どの場所・位置で撮影するか」ということで、これは撮影数をこなしている京都のカメラマンは、いい写真を撮れるポイントを熟知していますので大抵の業者は問題ないかと思います。
「アングル・フレームワーク」は「写真の構成・レイアウト」のことで、カメラマンの個性・センスが大きく左右します。
素人目にはわかりにくかったりしますが、写真を見て直感で「いい写真だな」と思うものはたいてい、このアングル・フレームワークのセンスが優れていたりします。
わかりやすく見分ける方法と言いますと、「春や秋の前撮りのハイシーズンの写真で観光客があまり写り込んでいない」という点でしょうか。
春や秋の京都は観光客であふれかえっているので、観光客が写り込まずに撮影するというのは、かなりのアングルやフレームワークのテクニックが必要となるからです。

業者の中には全国的な賞を受賞しているカメラマンもいますので、カメラマンの実力を比較するのにはわかりやすいかもしれません。
有名どころのコンテストでは「ジャパン・ウェディングフォト・グランプリ(JWPG)」や「ウェディングフォトアワード」などがあります。
これらの賞を受賞している業者・カメラマンなら、写真のセンスは申し分ないかと思います。

「コミュニケーション力」

カメラマンを名乗る以上、写真がうまいのは当たり前、良いカメラマンというのは新郎・新婦さんの「自然な表情を引き出せる」ものです。
各業者のブログに載っている写真などからも容易に判断しやすく、一番比較しやすいかもしれません。
カメラマンの実力を見るのに「新郎新婦の表情?」と思われるかもしれませんが、カメラマンとの相性は重要で、自然な表情で撮影できているのは、カメラマンとのコミュニケーションが取れている証拠でもあります。
「写真の技術」だけを見てしまいがちですが、「笑顔」や「自然な表情」を引き出しながら撮影するのもカメラマンの実力のひとつです。

「ウェディングの知識」

ブライダルカメラマンという職業はプロになるために、資格やライセンスが必要なく、極論、アシスタントの経験も必要ありません。
言わば「名乗るだけで誰でもプロになれる」というだけに、ウェディングに関しては少しの知識の違いがカメラマンの地力の差となってしまいます。
例えば台紙付きの記念写真でよく見られるような「立ち姿の正ポーズ写真」ですが「着物の型付」と「ポージング」の知識が必要になってきます。
前撮りをされている業者さんはほぼ、ブライダルを専門にしているカメラマンが撮影しておりますが、中にはカメラマンですらない方が撮影するケースやアルバイトを雇って学生さんに撮影させるケースも過去にはあったそうですので、ご心配の方は検討中の業者に聞いてみるとよろしいかと思います。